FXの世界では独特の表現・表示が多いですので、慣れるまでは戸惑うこともあるかもしれませんが、すぐに慣れますので、そのまま覚えてしまったほうが良いです。

FX相場では売り気配値と買い気配値の二つが表示される

世界中の外国為替市場がそうですが、特定の通貨取引所というものがあるわけではなく、FXは相対取引で行われます。英語では相対取引のことをオーバー・ザ・カウンター(OTC)と呼ばれていて、売りたい人と買いたい人が常にいることで値が決まり、相場が成立します。

ということで、為替レートは必ず売り希望値と買い希望値の2本値が表示されるわけです。

テレビなどで紹介される為替相場はインターバンクレート

ニュースなんかでは画面で「1ドル100.61 - 63」などと表示されて、アナウンサーが「現在の円相場は1ドル100円61銭から63銭で取引されています」なんて言いますよね。これはインターバンク市場における銀行間のスポット(直物)レートのことです。

この場合は、買いたい銀行側から見て、100円61銭が買い希望値(Bid)のレートでドルを買うことを表し、売りたい銀行側から見て、100円63銭が売り希望値(Offer)のレートで、銀行側がドルを売りたいことを表しています。

為替レートの表示形式の例

為替相場の表示は普通は自国通貨建て

先ほどのように日本で為替を表示する場合には、1ドル=100円50銭、1ユーロ132円55銭などという表示方法が一般的です。こんなふうに、「外国通貨1単位と交換するのに必要な自国通貨はいくらか」という表し方を『自国通貨建て』と言います。

これに対し1円=0.0106ドルのように、「自国通貨1通貨と交換ために必要な他国通貨はいくらか」で表す方法を『他国通貨建て』と言います。

例えばFXでは、外貨同士のペアでは1ユーロ=1.3401ドル、1ポンド=1.5904ドルといった表記が一般的ですが、これはアメリカ側の立場から見ると自国通貨建てになりますし、ユーロ加盟国の国やイギリスから見ると他国通貨建てとなります。

FXの売買注文はBidで売ってAskで買う

ドル/円の為替相場で、為替レートがBid(売り)100.61、Ask(買い)100.63と表示されていたとします。

これは何を意味するかというと、 「ある人が1ドルを100.61円で買いたいと言っているので、あなたが1ドルを100.61円で売ることができますよ。そしてある人が100.63円で売りたいと言ってるので、あなたがその値段で買うことが出来ますよ。」 という意味です。

あなたが現在、1ドルを100円61銭で売ることできる・・と同時に、100円63銭で買うことができる・・ということを表しています。

本来はBid(ビッド)とは買いの意味、Ask(アスク)とは売りという意味ですが、これはFX業者側から見た言い方ですので、顧客側が売りたい時はビッドレートで売り、買いたい時はアスクレートで買うことになります。

スプレッドの差は小さいほどあなたに有利

BidレートとAskレートとの差(値幅)をスプレッドと言いますが、FXにおいては、この差が小さければ小さいほどあなたにとってはコストが低くなり、利益を出しやすくなります。

FXスプレッドの例

例えば、あなたがドル/円を100円63銭で買ったあと、為替レートが変わらないとしてすぐに成り行き注文で売った場合は、100円61銭で売ることになるので、2銭(1万ドルなら200円)の損失となってしまうのです。

でもFX業者にとっては、このスプレッドを手数料に相当させることができ、広がるほど有利となります。FXするあなたにとっては、スプレッドの差額(値幅)がより小さい方が望ましいわけですが、これはドル/円だけではなく全ての通貨ペアの場合でも同じです。

FXにおける通貨コードと通貨ペアの表記形式

FXは2つの通貨の交換取引ですので、2つの通貨を組み合わせた通貨ペアが数多く存在します。

通貨コードと通貨ペアの例

例えば、ドル/円の通貨ペアで「ドルを買う」というのは、「ドルを買うと同時に円を売る」(ドル買い円売り)という意味もなります。

反対に「ドルを売る」ということは、「ドルを売ると同時に円を買う」(ドル売り円買い)という意味になります。

これを考える時に注意しなければいけないのは、通貨ペアの表記です。

例えばドル/円だったら、USD/JPY=100.61 - 63 というように、1ドルを買うために(売るために)円でいくら支払らわなければいけないかのか(もらえるのか)という、為替レートが表示されています(自国通貨建て)。 これはドルが主体の表記で1ドルをいくらの円で売り買いするか・・の形です。

これが円/ドルのレートということになれば、1円に対してドルがいくら必要になるかということになり、1ドル=100円とすれば、円/ドルのレートは1円=0.01ドルという表示になります(他国通貨立て)。

どっちで取引を行っても結果は同じことになるわけですが、FXでは普通はドルが左側にきて「ドル円(USD/JPY)」として表記されます。これはもう覚えて慣れていきましょう。すぐに慣れます。

別の通貨ペアならば、ドルとユーロのペアだと、「ユーロドル(EUR/USD)」という感じで、ユーロが左側になり、ポンドとドルでは「ポンドドル(GBP/USD)」という感じで、ポンドが左側になります。 ユーロとポンドでは「ユーロポンド(EUR/GBP)」と表示され、ユーロをポンドで売り買いする形です。

どちらの通貨が左にきて主体になるかは、単純に外国為替市場の慣習であって、特に明確な理由や決まりがあるわけではありません。

それから、ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、ドル/スイスフランなど、米ドルと他の通貨とのペアを『ドルストレート』、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円といった、ドル以外の通貨と円とのペアを『クロス円』と呼んでいます。

『FXでの為替レートの表示方法と見方』の解説ページです。